二子玉川にて根管治療を専門に開院しております、坂上デンタルオフィスの院長 坂上です。
2021年は12月27日月曜日を最終診療日とさせていただきました。本年も大変お世話になりました。
2022年は1月4日火曜日より診療を行います。よろしくお願い致します。
坂上デンタルオフィス
日本歯内療法学会専門医 坂上 斉
二子玉川にて根管治療を専門に開院しております、坂上デンタルオフィスの院長 坂上です。
2021年は12月27日月曜日を最終診療日とさせていただきました。本年も大変お世話になりました。
2022年は1月4日火曜日より診療を行います。よろしくお願い致します。
坂上デンタルオフィス
日本歯内療法学会専門医 坂上 斉
世田谷区二子玉川にて
根管治療を専門に開業しております、
坂上デンタルオフィスの坂上です。
診療体制を変更したため、 少しですが初診の患者さんの受け入れを早くできるようになりました。 それでも2~3週後になってしまうかもしれません。 申し訳ございませんが、お電話にてご確認いただけたらと思います。
また、月曜日は副院長の診療日としております。
月曜日のみになりますが、副院長でしたら早く拝見でき、
治療も開始できます。
副院長の倉本先生は東京医科歯科大学大学院も卒業し、
大学病院で根管治療を専門に臨床を行い、十分な研鑽を積んでおります。
日本歯内療法学会の専門医も申請中です。
月曜日の副院長の診療も
ご検討いただけたら幸いです。
日本歯内療法学会専門医 坂上デンタルオフィス
坂上 斉
前回、歯根の周囲の炎症について簡単に説明しましたが、今回は歯科で使用される材料がどのように細胞レベルへ影響を与えるかの研究のお話をしたいと思います。
歯科材料や根管内をキレイにする洗浄材などは、まずIn Vitro(試験管内での試験)で細胞などへの影響を調査します。この試験は基本的には一種類の細胞への影響を調べます。私が主に調査していたのは炎症を司る細胞です。その細胞は周囲の環境によって遺伝子レベルまたはタンパク質レベルでサイトカインと呼ばれるメディエーターなどを産生し、周囲の細胞へ情報を伝えます。それが身体を攻撃する状況の場合、炎症性メディエーターを産生します。歯科で用いる材料などの細胞への毒性を調査する際には、この炎症性メディエーターの発現する推移を観察する必要があります。
しかし、一つの細胞での調査でその材料の影響が全て分かるわけではありません。
様々な細胞で調査した後、In Vivo(生体内での実験)で実験動物の生体内に適用した際の影響を調査します。ここでは、In Vitroで調査した内容を踏まえて実験を行なっていきます。
細かい部分はかなり省略しましたが、このような流れで世界中の研究者達が新しい材料が出る度に研究を重ねて、臨床的に効果があり、なおかつ生体に悪影響がないかを調査し、論文として発表しています。
専門医として臨床に携わっている間はこのような論文にも目を通して、より良い医療を提供できるよう努めております。
今回は臨床的な話でないですが、私達がどのように材料を選択しているかの一端をお話しさせていただきました。
私が大学で研究していた内容は以前の記事で紹介させていただきましたが、歯内療法(根管治療)で使う材料の炎症抑制効果についての研究をしていました。なので、今回は歯根周囲で起こっている炎症についてのお話をさせていただきます。
根管治療と聞いて思い浮かべるのは、むし歯などの刺激によって炎症を起こした歯の神経を取ったり、あるいは以前に歯の神経を取った歯が細菌に感染して根の先に膿ができた場合の再治療だと思います。今回は根の先が膿んでいると言われた時に、なぜそのような状態になってしまい、実際に歯根の周囲でなにが起こっているのかを簡単に説明したいと思います。
根の先が膿んでいるとレントゲン写真で歯根の先やその周囲が黒く見えてきます。黒く見えている部分は骨が溶けている部分です。この時レントゲン写真で黒い影を治す治療と説明を受けていると思いますが、実際には根管から膿を掻き出したりはしません。骨を溶かして膿を溜めている原因を排除しないと再発してしまうからです。その原因となっているのは歯の細菌感染によるものなので、歯の中で繁殖している細菌を出来る限り取り除き、生体の免疫で治せるようにするのが大まかな流れです。
元々、膿とは生体の免疫系の細胞と細菌あるいは細菌が出す毒素が戦うことによって出来る細胞などの死骸なのです。細菌との戦い、すなわち炎症が長い期間続くことによって、根の先の膿は大きくなります。慢性的に長期間続いている炎症は症状が出にくく、慢性炎症が急性化することによって初めて激しい痛みや腫れといった症状を自覚します。根管治療によって細菌の排除を完璧に出来れば理想的ではありますが、完璧に排除する為には歯そのもの自体を排除してしまうのが確実です。しかし、感染した歯全てを抜歯するのは現実的ではありません。
膿を抱えている歯でも残す方法があります。それが根管治療です。膿を抱えている歯を抜歯せずに歯の内の細菌を可能な限り取り除き、ご自身の免疫力で膿が治るのを促し、ご自身の歯で食事ができるようにするのが、根管治療です。我々が日々行なっている根管治療とは、いかに根管内を無菌的な環境に近付けられるか、それによって生体の治癒を促す手助けをする事なのです。特に歯内療法専門医である我々は様々な症例を診療してきているので、その経験を活かし、より歯を残す手助けが出来るかもしれません。
この記事で、ご自身の身体の中で何が起こっており、根管治療とは何を目的に行っているのかが少しでもご理解いただければ幸いです。
副院長の倉本先生は、東京医科歯科大学大学院歯髄生物学分野(根管治療の分野)に所属し、歯学部附属病院にて根管治療を専門に診療を行っておりました。そのかたわら、4年半の間、研究も行っておりました。以下に、倉本先生ご自身によって書いてもらった研究の簡単な解説を掲載致します。よろしければご覧ください。
今回は私が大学で行っていた研究内容のお話をさせていただきます。
MTAという材料についてご存知でしょうか?
MTAとはMineral trioxide aggregateの略で、水と混ぜ合わせると固まる水硬性の歯科材料です。
歯内療法(根管治療)の領域において幅広く使われており、今まで歯を残すことが困難であったり、治療後の経過が不確かな状態の歯に使用したりすることで、歯を残すことを可能にする一助となっております。
しかし、MTAを使用すればどんな状態の歯でも残せるという訳ではありません。
歯内療法(根管治療)の基本は感染の除去、再感染の防止です。感染の除去が疎かな歯にMTAを使用しても、治療後の経過を担保することは難しいです。
MTA自体が感染を取り除いてくれる訳ではなく、感染を除去した後の“封鎖”を目的に使用されます。
私は大学でこのMTAという材料の生物学的特性に関する研究をしてきました。
MTAはその良好な臨床成績から組織の炎症に対しても効果を発揮すると言われてきましたが、これまでに発表されている論文では“炎症を抑制する”という報告や逆に“炎症を惹起する”という報告が数多く見られます。
私は生体の免疫の主要な担い手の一つであるマクロファージという細胞に着目し、MTAの抗炎症効果について検討してきました。
マクロファージは細菌から刺激などを受けると周囲の細胞にその情報を伝え、その細菌に対する防御網を形成し、その結果周囲の組織は“炎症”という状態になります。
細菌等の感染を除去した後でも、その炎症が持続していると周囲の組織は治癒には転じてくれません。
私の研究からMTAは細菌の刺激を受けたマクロファージから放出される炎症誘発物質を抑制するという結果を得ることができ、更に抑制されるまでのマクロファージ細胞内の伝達機構の一端を発見することが出来ました。この研究結果はイギリスとヨーロッパの歯内療法専門雑誌に掲載されています。
この発見はすぐに臨床に直結することではありませんが、将来的により良い新しい材料を開発する際などに役立てることができると信じております。
よく患者さんから「虫歯が神経に達するギリギリのところでおさまっていた場合でも神経を取り除かないといけないのでしょうか?」と聞かれます。
歯の中には神経や血管などが通っている『歯髄』と呼ばれる部分があります。よく深いむし歯の治療では、「神経をとる」などと言われますが、実際には「神経や血管の通っている『歯髄』をとる」ということになります。深いむし歯でも歯髄の状態が良ければ、歯髄を残して治療できる場合がありますし、歯髄の状態が悪い場合には歯髄を取り除く処置が必要になることもあります。
しかし、ここで問題なのが現代でも、歯髄の状態を正確に診査する方法がない!ということです。今の科学の力でも処置前に歯髄の状態を正確に診査し、歯髄が残せるか残せないかを100%で診断することはできません。
むし歯はどのくらいの大きさか、冷たいものがしみるか、どんな感じでしみるのか、温かいものではどうか、歯を叩いてみたときはどうか、歯肉の状態はどうか、お口の中を細かく見て、レントゲンなどを撮影し判断します。その際に、冷たいものを押し当てたり、逆に温かいものを押し当てたり、弱い電気を流したりして歯髄の状態を探ることもあります。
そのようにしてある程度予測をたてて、むし歯を取っていきますが、治療を始めて歯髄に近くならないと、歯髄が残せるかどうか、分からないことも多くあります。また、処置時は歯髄を残せると判断しても、後の経過をみていくと、やはり歯髄を取らなければならないことも多くあります。
このように歯髄を残す治療は「不確実性」があります。
当院では処置前に、歯髄が残せそうか、残せなそうか、ある程度予測し患者さんと相談してから処置を開始します。また、歯髄を残そうとしても、やはり後日、歯髄を取る処置が必要になる可能性があることもお話しし、ご了解をいただいてから処置を開始致します。うまくいく!と気楽に始めると、うまくいかない時に困ってしまうので。
このように神経を残す処置には不確実性が、ある程度、存在します。逆に神経を取る処置は非常に高い成功率が世界的にも報告されております。それでも歯の寿命を考えると、歯髄が残せたらよいな、と思います。判断に迷うようなケースもありますが、色々な診査を行い、科学的に考え歯髄の状態を予測し、処置方針を決めていけたらと思います。
世田谷区二子玉川にて
根管治療を専門に開院しております、
坂上デンタルオフィスの坂上斉です。
お久しぶりになりますが、
当院で行った根管治療の経過です。前回の症例の経過報告は調べたら3年ぶりでした。間が空いてしまってすみません。
他のクリニックで左下の奥歯の根管治療を行っていたようですが、なかなか治らないため、当院にご紹介いただいた患者さんです。
奥から2番目の歯 (白い壁が作ってある歯) の歯ぐきからウミが出ています。
ウミの出口からレントゲンで映る棒を入れて、レントゲン写真をとると、
レントゲンに写っている歯の1番右の歯の根の先が黒くなっており、
ウミの出口から入れた棒も1番右の歯の根の先に向かっています。1番右の歯の根の治療は行われておりません。かぶせものの下にむし歯もありそうです。
ウミの出口は奥から2番目の歯でしたが、ウミの原因の歯は1番奥の歯であると診断しました。
治療が長引くと「治療しても治らないの?抜かないとダメ?」と
不安になると思いますが、
診査、診断からもう一度やりなおすことにより改善することもあります。
今回は2番目の歯ではなく、1番奥の歯が原因と診断しなおし、根管治療をしました。
ウミの出口も治りました。この時、奥から2番目の歯の治療は行っておりません。
現在は、治療後6か月以上経っておりますが、ウミの出口も再発しておりません。かぶせものは紹介元の先生にお願いしております。
1番奥の歯の治療後、奥から2番目の歯の根管治療もご依頼いただき、
両方の歯の根管治療を行っております。
根管治療後6か月経ち、根の先の黒い影(骨が溶けている部分)も改善してきているようです。
すべての歯が治るわけではありませんが、
ご心配の方、治療が長引いている方は一度、
ご連絡いただければ、
お手伝いできることがあるかもしれません。
坂上デンタルオフィス
日本歯内療法学会 専門医
坂上 斉
坂上デンタルオフィス院長の坂上斉です。
院長はただいま、昭和大学での学生実習に兼任講師として参加しており、木曜日を休診日としております。 診療日が減ってしまい、申し訳ございません。
また、10月以降の月曜日に、副院長の診察を開始致します。
副院長も根管治療(歯内療法)を専門に研鑽を積んでおり、東京医科歯科大学大学院歯髄生物学分野を修了致します。 日本歯内療法学会専門医の資格も申請中です。 月曜日限定となりますが、院長の診察よりも早く開始できる状態です。 自費の根管治療(歯内療法)となりますが、費用は取り組みやすくなっております。 使用する機材(CT、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)、ニッケルチタンファイル、ニッケルチタン用ハンドピース、もちろんラバーダムも)は院長と全く同じものです。 同じように診査、問診に時間をかけ、丁寧な治療を行ってまいります。
副院長の診察開始に際し、根管治療(歯内療法)への知識、技術、取り組む熱意、など確認し、十分であると判断致しました。 副院長の診察もご検討いただけたら幸いです。 診察をご希望の際は、電話にてお問い合わせください。
坂上デンタルオフィス
日本歯内療法学会専門医 坂上 斉
現在、経過を拝見している患者さんなどは、5月以降に予約を変更させていただいております。また、初診患者さんの受診も制限させていただいております。
ただし今後、状況の変化に伴い、対応が変わる可能性がございます。その際はホームページに通知を出し、お電話で各患者さんへ連絡を差し上げる可能性がございます。
現在、当院ではマスク、ガウン、グローブ、シールドなどを用い、使用した器具は滅菌、あるいはディスポーザブルの器具を用いて万全の感染対策を行っております。また、患者さんの予約治療時間に間隔を設け、空気の入れ替えも行っております。
それでも完全に感染を防ぐことができないかもしれないため、感染拡大を防ぐため完全な休診等も検討してまいります。
皆様にご迷惑をおかけするかもしれませんが、何卒、よろしくお願い致します。
坂上デンタルオフィス
坂上 斉
いつも坂上デンタルオフィスをご愛顧いただき有難うございます。
政府から発表された「緊急事態宣言」を踏まえ、感染拡大防止に向け、下記の症状が認められる方の治療をお休みさせて頂きます。
以上の症状が続いていらっしゃる方々の受診をお断りさせて頂きます。
その他、過去1カ月以内に海外への渡航歴がある方や健康状態に不安がある方は受診前にお電話でご相談頂きますようお願い申し上げます。
現在、お1人お1人の治療にゆとりを持ちながら診療をしております。その為、誠に申し訳ございませんが、以前よりご予約がとりづらくなっております。予めご了承頂きますようお願い申し上げます。
ご予約がある方については、予約日の数日前にこちらからお電話をしております。キャンセルや変更等ございましたら、お気軽にご相談ください。
また、経過を診ている方については、誠に申し訳ございませんが、ご予約の変更をお願いしております。順次対応させて頂きますので、宜しくお願い致します。
坂上デンタルオフィスでは、感染症予防策として以下の取り組みを実施しております。
皆様の健康を守り、安心してご来院頂くため今後も最善の対応を心掛けて行きます。
どうぞ宜しくお願いします。
坂上デンタルオフィス
坂上 斉
二子玉川にて根管治療を専門に開院しております、坂上デンタルオフィスの院長 坂上です。
2021年は12月27日月曜日を最終診療日とさせていただきました。本年も大変お世話になりました。
2022年は1月4日火曜日より診療を行います。よろしくお願い致します。
坂上デンタルオフィス
日本歯内療法学会専門医 坂上 斉
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