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お知らせ

カテゴリ: 根管治療

根管治療専門医としてのラバーダム防湿 part 1

世田谷区二子玉川で
根管治療専門医院として開業している
坂上デンタルオフィスの
坂上 斉と申します。

今回は私たち、根管治療専門医にとって
非常に大切なもの【ラバーダム防湿】についてお話ししようと思います。
一般的に言われているラバーダムとは、日本の教科書的にはラバーダム防湿と言われ、
英語では”rubber dam isolation”と言います。
日本語の「防湿」と「isolation」はニュアンスが異なる感じがしますが、
それは今回の話の本質ではないので、また後で。
IMG_4182ラバーダム防湿の目的は、
・唾液の流入による感染の防止
・根管洗浄剤の口腔内への漏出の防止
・治療用器具の口腔内落下の防止
・術野の明示
・治療用ミラーのくもり防止
(↑マイクロスコープを用いた根管治療ではこれが非常に重要!)
などがあり、
欠点として
・根管の方向がわかりにくくなる
・若干の痛みを伴うときがある
などがあります。

根管治療に際しては必ず行うことなので、
欠点を理解して行っていきます。
「行うか行わないか」ではなく、
行うときの欠点をいかに少なくするか、私はそこが大事かなと思っております。

当院ではラバーダム防湿に使用するクランプという器具も
数種類取り揃えております。
DSC_0155
クランプとは歯の根元(歯の頭の部分と根の部分の境)のくぼみに爪の部分をかけて、
引っ張ったゴムのシートが外れないように固定しておく器具です。
ラバーダムの時に生じる痛みの多くは、クランプを歯にかける時に生じますので、
いかに痛くなく、確実に、クランプをかけることが「痛みの少ない治療」には大事になってきます。
当院では数種類のクランプを駆使して、治療を行います。
なぜなら治療する歯は、歯種も違えば、残存する歯の形態も異なります。
治療する歯に適したクランプを選ぶことにより、
痛みが少なく、外れずに、唾液も入ってこない、ラバーダム防湿を行うことができます。
治療時の術野を確保し、器具を動かしやすくする、
ひいては治療の予後(経過)に関わってくる非常に重要な器具なのです。

当院で行う根管治療では必ずラバーダム防湿を行いますので、
患者さんに対して痛みを少なくラバーダム防湿が行えるように、
いつも注意しております。

『根管治療専門医としてのラバーダム防湿 part 2』では
具体的なかけ方について説明しようと思います。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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私の道具箱

まだまだ寒い日が続きますね。
私は開業準備に忙しいです。
4月2日に皆様にお会いできることを楽しみにしております。

今回は、根管治療に使う道具についてご紹介したいと思います。

IMG_9498

” OKマイクロエキスカ ”です。

これは根管治療を行う人にとっては、最近、有名になってきた器具です。これは大学院時代(4年前くらい?)にK先生が使っていたのを見たのが最初だと思います。
これは、ファイルでは取れない根管内の古い詰め物や汚れを書き出すための道具です。

上の写真では分からないのですが、先端は

IMG_9533.01

 

よく分からないですね。。。
ではこれで!

 

IMG_9534.02

この先端は約0.5mm!
耳かき状になっています。
この器具を生産しているのは、実は日本の小さな工場です。
こんな製品を一定の品質で生産するのは、日本ならではの仕事でしょう。

この器具を使えば、今までキレイにできなかった細い溝の部分の汚れもキレイにできます。
こんな小さな器具ですが、私の治療を大きく広げてくれた大事な器具です。
開発者の岡口先生に感謝です。

坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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