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タグアーカイブ: 再根管治療

【再発した腫れの原因は?】 CTで分かった分岐部の影と再根管治療の効果

世田谷区・二子玉川で根管治療を専門に行っている坂上デンタルオフィスの坂上斉です。

「治療したはずの歯が、また腫れてきた…」 そんな不安を抱えて来院された患者さんの症例をご紹介します。

過去に根管治療を受けた右下の奥歯が再び腫れた原因は、CT画像によって分岐部の黒い影として発見されました。

今回は、その再発の原因と考えられる「穿孔(せんこう)」への対処、再根管治療の経過、そしてCT画像上での改善が確認できた症例を詳しくご紹介します。


初診時の状態:再発した腫れの原因

患者様は、右下6番の歯(第一大臼歯)の歯ぐきの腫れを主訴に来院されました。痛みはないものの、数年前に受けた抜髄(歯の神経を取る処置)後に腫れが生じ、再根管治療を行ったものの、腫れが再発したとのことです。

主訴・所見

  • 自発痛:なし
  • 打診痛:なし
  • 圧痛:軽度
  • 瘻孔(歯ぐきにできるウミの出口):頬側にあり

初診時の右下6番頬側に瘻孔(ウミの出口)が認められる口腔内写真 初診時の右下6番頬側の歯ぐきに瘻孔(ウミの出口)が認められる口腔内写真。図1で赤丸表示

レントゲン・CTの所見

  • 根尖部に黒い影(骨が溶けている所見)を確認
  • 分岐部(歯の根の分かれ目)にも黒い影が存在

初診時のレントゲン画像。右下6番の根尖部と分岐部に透過像(黒い影)が見られる 治療前のレントゲンに赤丸で分岐部の黒い影を示した図2 初診時に撮影したCT画像。右下6番の根尖部および分岐部に黒い影が認められる

分岐部の黒い影の原因として考えられること:

  • 慢性炎症:根管内に残存する細菌による炎症反応
  • 解剖学的複雑性:根の分岐部の形状により十分な清掃が困難
  • 穿孔(せんこう)の可能性:細菌の侵入経路となる穴が開いている可能性

患者様には、穿孔が疑われること、穿孔だった場合は封鎖を行うものの、分岐部の黒い影は治癒しづらく、歯周ポケットが残る可能性があることをご説明し、ご理解いただいた上で治療を開始しました。


治療の経過:再根管治療の経過と穿孔封鎖の処置

治療1回目

腫れの状態に変化はなく、硬いものを食べた際に違和感があるとのこと。

  • 被せ物およびレジンコアを除去
  • 穿孔の確認
  • 根管治療開始
  • 隔壁作製
  • 仮歯装着

治療2回目

初診時と治療2回目の口腔内比較写真。瘻孔の縮小と歯ぐきの炎症軽減が確認される

腫れは改善し、重かった感じが軽減されたとのこと。瘻孔も消失を確認。

  • 根管治療継続
  • 穿孔封鎖

治療3回目

痛みや腫れはなく、状態は安定。

  • 根尖まで清掃
  • 根管充填

治療4回目

痛みはなく、経過良好。

  • ポスト・コア築造
  • 仮歯を修正し仮着

経過観察:CTでの影の変化(6か月・1年後)

根管充填後6ヶ月

レントゲンおよびCT撮影を行い、術前に認められた根尖部および分岐部の黒い影が改善していることを確認しました。特に、分岐部では治療中に封鎖した穿孔部位周囲の黒い影が小さくなっていました。これにより、最終補綴を進めても問題ないことを患者様に説明しました。

根管充填後1年

患者様より、たまに硬いものを噛むと少し痛むとの訴えがありましたが、腫脹は認められず、レントゲンでも黒い影は確認されませんでした。経過は良好と判断しました。

術前・根管充填直後・半年・1年後のレントゲン画像比較。黒い影の改善が時系列で確認できる

治療前と根管充填後6カ月のCT比較画像。分岐部の黒い影が改善している様子が確認される


まとめ:再発した腫れと分岐部の黒い影が改善した症例

今回のケースでは、CT診断時点で根尖部および分岐部に黒い影が認められ、分岐部の黒い影については慢性炎症、解剖学的な清掃困難、さらには穿孔の可能性などが挙げられました。

実際の治療中に分岐部の穿孔を確認し、適切に封鎖することで局所の炎症が改善され、CT画像上でも黒い影が小さくなっていることが確認されました。

治療の結果、患者様は痛みもなく、食事が快適にできる状態まで回復しています。根管充填後6カ月の経過を踏まえ、すでに最終補綴も完了しており、このまま快適に使用いただけることを期待しています。


「再発する腫れの原因が分からない」「以前治療した歯がまた腫れてきた」といったお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

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・【歯ぐきの腫れとウミが治らない】抜歯を勧められた歯を根管治療で残せた症例

・当院での根管治療(9)(垂直的な透過像と歯ぐきの腫れがあった歯の再根管治療)

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🦷 坂上デンタルオフィス

📍東京都世田谷区玉川3-14-8 3F
📞 03-6805-6546

最後までお読みいただきありがとうございました。

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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【歯ぐきの腫れとウミが治らない】抜歯を勧められた歯を根管治療で残せた症例

こんにちは。
世田谷区・二子玉川で根管治療を専門に行っている、坂上デンタルオフィスの坂上斉です。

今回は、**歯ぐきの腫れやウミがなかなか治らず、大学病院での抜歯を勧められた患者さんが、当院での精密根管治療により歯を残すことができた症例**をご紹介します。

ウミや腫れが続くと、「やっぱり抜くしかないのかな……」と不安に思われる方も多いかと思います。
しかし、CTやマイクロスコープを活用した精密な診断と治療により、歯を救える可能性もあります。

「抜歯」と言われた方も、まずは一度ご相談ください。


初診時の状態と診査結果

カウンセリング(現在の症状や経過の確認)

  • ・他院で2カ月前に歯の根に炎症があり、根管治療を開始。
  • ・**ラバーダム(※1)**を使用して治療を受けていたが、ウミが止まらない。
  • ・大学病院を紹介され、「抜くように」と言われた。
  • ・治療途中で、痛みはない。

ラバーダムを使用して治療する際の参考写真。ゴム製のシートで治療部位を隔離する様子を示したイメージ画像。

※1 ラバーダムとは
ゴムまたはシリコン製のシート状のもので、治療する歯の周囲を覆います。これにより唾液の侵入を防ぎ、治療精度の向上や患者様の快適性向上が期待できます。

口腔内診査・レントゲン・CT撮影

カウンセリング後、口腔内診査と撮影を行い、患者様に現在の状態を説明しました。

初診時の口腔内写真。治療中の歯に白い仮の蓋が入り、隣の歯ぐきに腫れが見られる様子。 初診時の口腔内写真(図1)。治療中の歯と隣の歯ぐきに腫れが見られる部位を赤丸と矢印で示した画像。
▲ 初診時の口腔内写真
治療中の歯は、写真左側の白い仮の蓋が入っている歯です。(図1の矢印で示す歯)
治療中の歯の隣にある歯の歯ぐきにも腫れが見られます。(赤丸部分)

続いて、レントゲンとCTを用いて腫れの原因を詳しく調べました。

初診時のレントゲン画像(左下7番)。治療中の歯の根の先と根の周囲に黒い影が確認されるが、下顎骨に覆われておりはっきりと確認できない状態。
▲初診時のレントゲン(左下7番)
治療中の歯の根の先と根の周囲にも黒い影があります。(矢印で示している部分)
しかし、下顎の骨に覆われており、レントゲンでははっきりと確認することが難しい状態です。

初診時のCT画像。治療中の歯の根の先と根の周囲に大きな黒い影が確認でき、隣の歯の根の先にも影が及んでいる様子。
▲初診時のCT画像
歯の根の先と根の周囲に大きな黒い影があります。
また、隣の歯の根の先まで黒い影が及んでいることが確認できます。
CT撮影の結果、治療中の歯の隣にある歯の歯ぐきが腫れている原因を特定できました。

治療方針とリスク説明

現在の状態
  • レントゲン・CT撮影の結果、治療中の歯の根の先に黒い影を確認。
  • 縦に長い黒い影が見られるため、歯根破折(歯の根が割れている可能性)が疑われる。
  • 根が長く、若干曲がっているため、精密な治療が必要。
  • 歯ぐきの腫れの原因は、治療中の歯の影響と考えられる。
今後の治療方針
  • まずは根管治療を行い、慎重に経過を観察。
  • 根管治療を行っても改善が見られない場合、意図的再植術(歯を一度抜いて治療し、戻す方法)が必要となる可能性がある。

また、治療の費用およびリスク、注意点についても説明し、ご理解いただいた上で治療を開始しました。


治療経過と根管充填後の変化

治療開始前と治療終了後の口腔内比較写真。治療中の歯と隣の歯ぐきの腫れが、根管治療後に改善している様子。
▲初診時と根管治療後の歯ぐきの変化
歯ぐきの腫れ(ウミの出口)が治っています。

根管充填直後のレントゲン写真(角度①)。大臼歯の根管を隙間なく充填し、重なった根管の状態を確認している。 根管充填直後のレントゲン写真(角度②)。角度を変えて撮影し、すべての根管が適切に充填されているかを確認している。
▲根管充填直後のレントゲン
根管を処置できるところまで清掃を行い、隙間なく根管充填を行いました。

大臼歯の場合、根管が重なってレントゲン画像として映るため、根管充填直後は角度を変えて2枚レントゲンを撮ることが多いです。これにより、すべての根管が適切に充填されているかを確認し、治療の精度を高めることができます。

充填後は、感染が再発しないか、周囲の骨の状態が改善しているかを確認するために、経過観察を行います。レントゲンやCTを用いて、根管周囲の骨の治癒状況をチェックし、必要に応じて追加の処置を検討します。


経過観察

術前、根管充填直後、根管充填後半年のレントゲン比較写真。歯ぐきの腫れと骨の回復が経過とともに改善している様子が確認できる。
▲初診時から根管充填後半年のレントゲン比較画像

	術前と根管充填後半年のCT比較画像。3D画像と断層画像を用いて、治療により歯ぐきの腫れや骨の回復が確認できる様子を示している。
▲初診時と根管充填後半年のCT比較画像
半年後のレントゲンおよびCT画像では、根管周囲の骨の回復が見られ、順調に治ってきていることが確認できます。

根管治療をしている歯は、根管治療を行っていない歯より割れやすいため、この後は最終的な被せ物を入れていきます。


まとめ:抜歯を回避するために大切なこと

今回の患者様は、治療中にもかかわらず歯ぐきの腫れとウミが治まらず、抜歯を勧められたという状況で当院を受診されました。

レントゲンとCTによる精密な検査を行った結果、
治療中の歯の根の周囲に黒い影が広がり、隣の歯にまで影響が及んでいることが判明しました。
一見すると非常に厳しい状態でしたが、マイクロスコープを用いた精密な根管治療によって、治療後には歯ぐきの腫れが治まり、半年後のCT検査でも骨の回復が確認でき、最終的に抜歯を回避することができました。

この症例からもわかるように、

  • 「抜歯するように」と言われた歯でも、残せる可能性があること
  • CTとマイクロスコープを用いた正確な診断と精密な治療によって歯を救える可能性があること

が示されています。

もし現在、治療を続けていても症状が改善せず不安を感じている方や、抜歯を勧められて悩んでいる方は、あきらめる前にぜひ一度ご相談ください。


👉 初診のご予約はこちらから

当院ではCT診断やマイクロスコープを活用した精密な根管治療を、すべて自由診療にて行っています。
治療費用について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
👉 治療の費用についてはこちら

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👉 根管治療とは

👉 「歯の神経を抜く」ってなに?

👉 当院での根管治療(9):歯ぐきの腫れ、根の周囲に垂直的な黒い影が改善した症例

👉 当院での根管治療(8):根の周囲に垂直的な黒い影が改善した症例

あなたの大切な歯を守るために、一人ひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。


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【腫れや痛みが治まっても要注意】CT診断でわかった樋状根と下顎管近接の黒い影

こんにちは。
世田谷区・二子玉川で根管治療を専門に行っている、坂上デンタルオフィスの坂上斉です。

以前に腫れや痛みがあった歯でも、症状が落ち着いたからといって、完全に治ったとは限りません。
今回は、来院時には痛みも腫れも見られなかったものの、CT検査によって根の形が複雑な「樋状根(といじょうこん)」と、下顎管に近接する黒い影(骨が溶けている部分)が確認された症例をご紹介します。
慎重な診断と治療によって、症状が再発する前に適切な処置を行うことができました。


初診時の状態:治療途中のままの歯

過去にあった腫れと痛み

患者様は2〜3年前に左下の奥歯(第二大臼歯)の根管治療を受けたものの、仮のフタをしたまま治療が中断されている状態でした。昨年末には歯ぐきに瘻孔(ウミの出口)ができたものの、来院時点では腫れや痛みといった症状は落ち着いていました。以前通われていた歯科医院では「治療が難しい」と説明され、専門的な治療を希望されて当院へ来院されました。

CTで判明した樋状根と下顎管近接

レントゲンでは、治療途中の仮のフタのまま数年経過してしまっているのもあり、炎症により根の先に大きな黒い影(骨がない部分)が認められました。

初診時のレントゲン画像(左下第2大臼歯)。根の先に黒い影が見られ、治療途中の状態が確認できる。
▲初診時のレントゲン(左下7番)

さらにCT撮影を行ったことで、根の形が複雑な「樋状根(といじょうこん)」であること、そして黒い影が下顎管に近接していることが確認されました。

初診時のCT画像。樋状根の特徴的な形態と、下顎管に近接する黒い影が多方向から確認される。
▲初診時のCT画像

「樋状根(といじょうこん)」とは

「樋状根」は、雨樋に由来し、根管が癒合してC字型になっている根管形態のことです。英語では”C-shaped root canal”とも呼ばれ、根管の内部が扁平であるために、感染源の除去や根管内の清掃が非常に難しく、治療には高度な技術と設備が求められます。下顎の第二大臼歯、アジア人に多く見られる根の形態です。なかでも男性よりも女性に多く出現することがわかっています。

治療方針とリスク説明

黒い影が下顎管に近接していることから、治療中に神経を刺激しないように最大限の注意が必要です。また、穿孔(根管に穴があいている状態)が生じている可能性も考慮しなければなりません。
特に近心部では歯頚部の歯質が少なく、長期的に安定して残すことができるかどうかは不確定です。根管治療後も改善が見られない場合には、外科的な処置(意図的再植術)が必要になる可能性があり、もし歯根破折が確認された場合には抜歯となることもある旨を、患者様に丁寧にご説明しました。


治療経過:複雑な根管に配慮した精密根管治療

1回目:感染源の除去と根管洗浄

初回の治療では、以前の仮のフタと内部に残っていたむし歯を除去し、歯質の薄い部分にはレジンを用いて隔壁を形成しました。マイクロスコープ下で感染源の除去と根管内の洗浄・消毒を丁寧に行い、治療後は仮封をして経過を見ました。

隔壁形成後の口腔内写真。レジンで隔壁を形成し、根管治療の前処置として感染防止の準備を整えた状態。
▲隔壁形成後の状態

2回目:根管充填

腫れや痛みが再発していないことを確認したうえで、すべての根の先まで再度洗浄し、隙間のないように根管充填を行いました。

根管充填直後のレントゲン画像。すべての根管が隙間なく充填されている様子が確認できる。
▲根管充填後のレントゲン像

3回目:土台と仮歯の装着

症状の安定を確認後、補綴処置へ進むための土台(コア)を築造し、仮歯を装着しました。咬合圧がかかりすぎないよう調整しながら、日常生活でも使える状態を整えました。

仮歯装着後の口腔内写真。補綴用の土台を築造し、咬合に配慮した仮歯を装着した状態。
▲仮歯装着後の状態


治療後の経過:CTで確認できた黒い影の縮小

半年後のレントゲンとCT所見

根管充填から半年後、経過観察のため再度レントゲンとCT撮影を行いました。レントゲン上では変化が分かりにくかったものの、CTでは黒い影が明らかに縮小しており、骨の回復傾向が確認できました。

レントゲン比較画像(初診時・根管充填後・半年後)。根尖の黒い影がCTで縮小傾向にあることが確認できる。
▲治療前後のレントゲン比較

CT画像の比較(治療前と根管充填から半年後)。黒い影の縮小が確認でき、骨の回復傾向が視認できる。
▲治療前後のCT比較 – 黒い影の縮小

口腔内写真で見る歯の変化

治療後、歯ぐきの状態も安定している様子が確認できました。歯ぐきの上に見える歯質が少なかったものの、なんとか保存できた症例です。
治療期間中は、写真のように白い仮のフタで強くかみ合わないように調整しています。
治療終了後から半年の経過を診る際は、仮の歯を入れ、ある程度噛めるようにし、普段の食事などで問題なく使っていただけるようにしています。

治療開始前・期間中・終了後の口腔内比較写真。歯ぐきと歯の状態の変化が視覚的に確認できる。
▲治療前後の口腔内写真比較


まとめ:痛みがなくても検査・治療が必要な理由とは

今回のように、過去に腫れや痛みがあった歯でも、来院時に症状が落ち着いているからといって安心はできません。精密な診査・診断を行うことで、CT上に「下顎管に近接した黒い影」や「樋状根(といじょうこん)」といったリスク要因が見つかることがあります。特に、根の形が複雑な樋状根や神経に近い位置に病変があるケースでは、慎重かつ的確な判断が求められます。
症状が出ていないうちに適切な処置を行うことで、再発や抜歯のリスクを避けることが可能です。
違和感がない場合でも、レントゲンやCTによる検査を通じて、目に見えない異常を早期に見つけることが歯を守る第一歩となります。
少しでも不安なことがあれば、お早めにご相談ください。


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当院での根管治療(8)

世田谷区の二子玉川にて根管治療を専門に開業しております、

坂上デンタルオフィスの坂上斉です。

お久しぶりになりますが、

当院で行った根管治療の経過です。

患者さんは、お近くの歯医者さんにて

「レントゲンで黒い影があり、抜歯になると思う。」

と言われ来院されました。

レントゲンを撮ると、

根の先が黒くなっています。

また、手前の根には破折した器具のような物が写っています。

CTも撮影したところ、根に沿って垂直的な黒い影があったため

根が割れていて残せないかもしれない、根管治療をして経過が悪い場合は手術になる

という旨をお話ししたうえで治療を開始しました。

破折器具が残っていても問題ないこともありますが、除去を試みます。

根の中の古い詰め物や汚れを取っていき、

破折器具も無事に取ることができました。

根管治療後半年が経った頃にレントゲンを撮らせていただくと

根の先にあった黒い部分は改善してきているようです。

CTを撮影すると3次元的に確認することができるため、

根に沿ってあった垂直的な黒い影も治ってきてくれていることがよくわかります。

また、初診の際に患者さんがおっしゃっていた浮いた感じもなくなったとのことで良かったです!

すべての歯が治るわけではありませんが、歯を抜く前に一度拝見させていただければ

お手伝いできることがあるかもしれません。

気になる症状などがあれば、ぜひご連絡いただきご相談ください。

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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かぶせものに穴をあけて再根管治療を行いました。その後、穴をふさいだ形跡がないのですが、このままでいいのでしょうか?

かぶせものに穴をあけて根管治療を行うことがあります。
かぶせ物を壊したくない時などです。

根管治療が終了すれば、その穴だけをふさいで処置を終了にすることができます。

当院では穴をふさぐことなく治療を終了することはありません。
穴があいたままだとお口の中の細菌が入ってきて、また感染を起こしてしまいます。

「膿を出す」などの理由で一時的に穴をあけたままにすることもあるようです。
しかし長期間穴をあけたまますることは、当院ではありません。

根管治療の本質は、根管内の細菌を可能な限り減少させることです。
そのため、お口の中の細菌が侵入することができる環境に長期間さらすことは、「歯を残す」ための根管治療にそぐわないからです。

そのために患者様にお薬を飲んでいただくこともありますが、ご協力いただければ幸いです。

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