世田谷区二子玉川で根管治療専門医院として開業しております、
坂上デンタルオフィスの坂上 斉です。
前回に引き続き、
ラバーダム防湿についてご説明しようと思います。
ラバーダムはもともと、1864年にニューヨークの歯科医である
S.C.Barnumによって紹介されました。実は非常に歴史のある処置方法です。
日本では江戸時代の末期です!!
そんな昔からある処置法であるラバーダムには、
痛みを少なくするために、少しコツがあります。
![スライド9](https://www.sakaue-dental.com/wp-content/uploads/2015/07/スライド9-e1437415859278-300x249.jpg)
下の歯の奥歯(大臼歯)の模式図で説明いたします。
歯を前後方向で見た模式図です。
![スライド2](https://www.sakaue-dental.com/wp-content/uploads/2015/07/スライド2-e1437416034335-300x237.jpg)
歯は根元がくぼんでおり、
(右図の黄色いところ)
そのくぼみを狙ってクランプの爪をかけることによって、
クランプが外れない様になります。
![スライド3](https://www.sakaue-dental.com/wp-content/uploads/2015/07/スライド3-e1437416264285-300x258.jpg)
金属製や合成樹脂製のクランプを広げて
静かに持ってきます。
![スライド4](https://www.sakaue-dental.com/wp-content/uploads/2015/07/スライド4-e1437416540211-300x278.jpg)
根元の黄色いところに爪をかけるのですが、
この時、歯肉を挟まないように!
静かに合わせていきます。
こうすることにより、歯ぐきに触れても
痛みを少なくできます。
上から見たときの模式図でも説明致します。
![スライド10](https://www.sakaue-dental.com/wp-content/uploads/2015/07/スライド10-e1437415331882-300x253.jpg)
歯の四隅の角に爪がかかるように狙います。
![スライド6](https://www.sakaue-dental.com/wp-content/uploads/2015/07/スライド6-e1437417341457-300x291.jpg)
四隅に爪を合わせるように、
金属製や合成樹脂製のクランプを広げて
![スライド7](https://www.sakaue-dental.com/wp-content/uploads/2015/07/スライド7-e1437417560792-300x227.jpg)
静かに持ってきます。
この時、歯の後ろがわの角二つに
しっかりかけることが重要です。
![スライド12](https://www.sakaue-dental.com/wp-content/uploads/2015/07/スライド12-e1437419439185-300x247.jpg)
後ろがわの角にしっかりかけていないと、
ラバーダムシート(ゴムやシリコーンのシート)を
引っ張った時に、
クランプが外れてしまいます。
歯の大きさによって、四隅の間隔が変わってきますので、
当院では、数種類のクランプを用意して、
痛みを少なく、手早く、適切に
ラバーダム防湿ができるようにしております。
細かな話なのですが、
根管治療を行う際に、私は気にして治療しております。
治療の予後(経過)にどの程度、影響するかは分かりませんが、
細かな治療を行うようになるほど、
基本的な手技が重要になると感じております。
世田谷区の片隅で根管治療を行っている、
小さな歯科医院からの細かい話でした。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
坂上デンタルオフィス
坂上 斉
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根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】
日付: 2015年7月24日 カテゴリ:根管治療, 院長ブログ and tagged ラバーダム, ラバーダム防湿, 根管治療