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お知らせ

副院長の倉本先生の研究について3

 前回、歯根の周囲の炎症について簡単に説明しましたが、今回は歯科で使用される材料がどのように細胞レベルへ影響を与えるかの研究のお話をしたいと思います。

 歯科材料や根管内をキレイにする洗浄材などは、まずIn Vitro(試験管内での試験)で細胞などへの影響を調査します。この試験は基本的には一種類の細胞への影響を調べます。私が主に調査していたのは炎症を司る細胞です。その細胞は周囲の環境によって遺伝子レベルまたはタンパク質レベルでサイトカインと呼ばれるメディエーターなどを産生し、周囲の細胞へ情報を伝えます。それが身体を攻撃する状況の場合、炎症性メディエーターを産生します。歯科で用いる材料などの細胞への毒性を調査する際には、この炎症性メディエーターの発現する推移を観察する必要があります。

 しかし、一つの細胞での調査でその材料の影響が全て分かるわけではありません。

 様々な細胞で調査した後、In Vivo(生体内での実験)で実験動物の生体内に適用した際の影響を調査します。ここでは、In Vitroで調査した内容を踏まえて実験を行なっていきます。

 細かい部分はかなり省略しましたが、このような流れで世界中の研究者達が新しい材料が出る度に研究を重ねて、臨床的に効果があり、なおかつ生体に悪影響がないかを調査し、論文として発表しています。

 専門医として臨床に携わっている間はこのような論文にも目を通して、より良い医療を提供できるよう努めております。

 今回は臨床的な話でないですが、私達がどのように材料を選択しているかの一端をお話しさせていただきました。

根管治療 専門医院:坂上デンタルクリニック5つの特徴

 

難しい治療も対応可能です。

治療例:他医院で抜歯と診断されたが抜歯を回避できた症例

治療前 治療後
術前レントゲン写真 根管充填後3か月
治療内容について

歯ぐきが腫れてきたため、近くの歯医者さんに行ったところ、「歯を抜くしかない」と言われ、歯を残したいとのことで根管治療専門の当院にご来院頂きました。

初診時には、左下の6番目の歯は外側に、7番目の歯は内側に、腫れやウミの出口がありました。さらに6番目の歯には根管治療で用いる器具が残っておりました(レントゲン写真①)。当院でも難しい処置となり、抜歯となる可能性もありましたが、患者さんと相談し歯を残す方法を試みることとしました。

歯を残す治療を詳しく見る

 

治療例:大臼歯 インプラントに隣接した歯に対して根の治療を行い、抜歯が回避できた症例

治療前 治療後
術前レントゲン写真 根管充填後1年9か月レントゲン写真
治療内容について

患者さんは近くの歯医者さんで「悪い歯を抜いてインプラントにします」と言われたそうです。
一番奥の歯はきれいな被せものが被っていますが、歯ぐきが腫れています。ウミの出口のようなものもあります。
レントゲン写真で見ても、根の先に黒い影があります。この部分は骨が溶けているので、黒く透けて見えます。一本手前の歯はインプラントでした。この歯も抜いてインプラントにした方がよいのでしょうか。インプラント治療はよい選択肢だと思いますが、今回は患者さんと相談し、歯の根の治療により改善する見込みが少しあるかもしれないと判断して、処置を開始しました。

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根管治療専門医のよる安心の根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:   カテゴリ:副院長 倉本先生